Jialiang Li's profile

Historical overview modern chinese of writing systems

近現代中国における
文字の表示システムについて
歴史的経緯を概観する


明朝時代から始まり、清末から新中国の成立にかけて、中国社会は多くの漢字改革運動を経験した。それは新中国成立後の簡体字改革とピンイン形成までの期間をも含んでいる。これら明朝時代以後の数百年にわたる出来事は、現代の中国語の言語生態系に深い影響を与えた。
大学時代に注目していた漢字の視覚的な側面の問題と、バリアブルフォントの研究を振り返ると、これらは漢字や中国語の生態系全体のごく一部であることが今では理解できる。大学院に入学してからの2年間、視覚的側面に焦点を当てることを徐々に減らし、近現代の中国の漢字システム全体の進化過程に注意を向けることにした。
広範な歴史資料を調査する過程で、漢字改革史や言語伝達における視覚的な機材・機器について社会的・専門的にも知られていない情報を多数得ることができた。これらの要素は互いに影響し、広範な分野に直接にも間接的影響を及ぼしている。今回の研究において、漢字改革運動が出発点となり、印刷技術、通信、視覚デザインなど多くの分野が交差する歴史が浮かび上がっていることに私は気づき始めたのである。
言語と文字の概念は、多くの視覚伝達製品の形成において最も基本的な要素となっている。にも関わらず、視覚伝達の観点から、中国の漢字改革およびそれに関連する分野について包括的に整理された研究はまだ存在しない。この研究は、この空白を埋める試みである。そのために、中国の漢字改革に関する総説、歴史文献、専門論文を研究し、漢字改革運動の主要な形式に基づいて、関連する専門分野に分類し、同時代の印刷技術、通信分野などを整理する。歴史論と比較分析法を組み合わせ、時間の経過に従って整理と研究を行い、近現代の中国の漢字とその関連領域に関する包括的なレポートを文献として、私は視覚的にも復元し再生し、今後の言語伝達についての考察の一助になる資料を目指している。

武蔵野美術大学 視覚伝達デザインコース 白井ゼミ  李嘉良 リカリョウ

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近代中国文字表示系统的历史概览研究

在现代东亚各国,对汉字存在的诸多问题,普遍表现为不自信和悲观的态度。在字体设计、中西文混排等领域,经常抱怨汉字与技术、设计之间的不便。人工智能时代,汉字与生成技术之间也不断产生新的鸿沟。这些对汉字现状的不满成为当下“中文信息危机”话题的一环。那么这种问题意识的来源是什么,又从何时成为普遍社会共识呢?这是这项研究的初衷。
在先行研究中发现,早在近代中国,众多上流知识阶层针对汉字面临的窘境,早已提出了诸多解方案。从明、清到新中国成立,经历了多次汉字改革运动。几百年间的各种事件,包括20世纪初期“汉字废除论”在内,对现代中国的语言、文字系统产生了深远影响。文字问题上升到社会、经济、政治、民族等层面后,与西方世界主导的“现代”技术(中文打字机、活字铸造、电报码、激光照排等)激烈碰撞,最终构成了一部丰富的近代语言文字改革史。
在民族国家中回顾历史,还是在历史中拯救民族国家?通过对汉字改革的历史文献、视觉产物进行研究,并拆解不同立场下汉字问题的观察视角,分析同时代汉字应用技术,最终旨在呈现一份近代中国汉字及其关联领域的视觉研究报告。
过去的历史能否对当代提供启发,人工智能时代文字又应该以何种姿势去应对,是本研究最终导向的开放式提问。此研究只是一个新的起点。

武蔵野美術大学 大学院视觉传达设计 白井敬尚研究室 李嘉良

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